原油高騰、長期金利上昇、NASDAQ100急落
今週は原油(WTI)や長期金利(10年債利回り)が上昇し、ハイテク株を中心に売られNASDAQ100は調整局面を迎え急落しました。少しここまでの気になるところを簡単にまとめてみます。
原油高騰
原油(WTI)は一時$88/バレルまで上昇し、週末までに$84後半/バレルで留まりました。
これは2014年以来の高値となり、更にはイラクとトルコ結ぶパイプラインが爆発で停止し供給懸念に拍車。OPEC+関係者の中には、$100/バレルの可能性もあるとの声も上がっています。
現在インフレ率7%とかなり高い状態であり、原油高騰はインフレリスクを高める要因にもなるので要注目。またエネルギーセクターはぐんぐんと伸びているのでエネルギー株ホルダーの方は原油価格をよく見て売り時を見ておくとよいと思います。
長期金利上昇
長期金利(10年債利回り)は年初からぐんぐんと伸びてきて、今週はついにコロナ前(2020年初め頃)の水準まで上げてきました。瞬間的に1.90をタッチした後少し下落して現在は1.76で週末を迎えました。
現時点のFRBの意向をみると、3月までにテーパリングを終わらせ、22年内に利上げが3,4回、最初の月は3月と言われています。
また銀行株にも注目され始めています。
NASDAQ100急落
ハイテク株を中心に売られまくってNASDAQ100やS&P500などの指数も下げは止まらない状況。
下記の図は「〇〇以来最悪」を表したマーケット統計です。
S&P500 年初来パフォーマンス:-7.7%、これは2020年3月以来悪いパフォーマンスである。
NASDAQ100 年初来パフォーマンス:-11.5%、これは2008年10月以来悪いパフォーマンスである。
巷の声
「下落はまだ始まったばかり、地獄はこれから」
一方
「最高のDip(買い増し)のタイミングが来ている」
現時点の個人的な見解としてはどちらも正解だと思います。まだ下落してもおかしくない状況になってしまっていると同時に、下落した”一部の銘柄”に関してはDipのタイミングであるという感じです。