S&P500が一時ベアマーケット突入

時事ネタ

S&P500が一時ベアマーケット突入

5/20、S&P500が定義上のベアマーケット(弱気相場)に一時突入しました。その定義とは一般的に「直近の高値から20%以上下落した状態」と言われてます。

3/8にNASDAQがベアマーケット入りしたのと同じやつです。

しかし、取引時間が終わる頃には戻してギリ回避しマーケットはクローズ。来週はこの辺のラインを持ちこたえられるか注視していきたいとおもいます。

S&P500 はこれで7週連続下落となりました。

S&P500のフォワードPERが10年平均を下回る

今週S&P500のフォワードPERは16.6倍となりました。
5年平均(18.6倍)、10年平均(16.9倍)を下回りました。大分安くなりました。まだ下がるかもしれないですが、それでも大分買い頃感は出てきました。

今はどこのアナリストやストラテジストのコメントみても意見が割れてますね、しかたないとおもいます。ただでさえ未来のことはわからないうえに今は不確実性が高く先が読みにくいです。「まだまだXXXXまで下がる」だとか、「もう買ってもいいとおもう」、などいろんな意見が飛び交っていますが、あまり気にしないで惑わされなくていいと思います、特に今みたいな時期は。

まだ下がると思うなら、とにかく順張りでトレンドが変ったと確認してからイン。多少周りよりも出遅れるかもしれませんが安全だと思います。
大分下がったし買いたくてうずうずしているとか、今買い時だと思うなら、一気に買わずドルコスト平均法みたいに小さく買う程度がいいと思います。上がっていけば買い増しすればいいですし、下がったとしても致命傷にはなりにくいです。

ま、参考までに。

2022年FOMCメンバー

FOMC(米連邦公開市場委員会)に注目が集まるような時は、FOMCメンバーの発言もチェックしておくとFRBの動向、雰囲気や空気感が感じられる場合があります。また市場へ大きな刺激を与えないように、間接的なメッセージともとれる発言を小出しに出してくることがあるので余裕があれば注目しておくとよいと思います。

私のツイッターで彼ら彼女らの発言は時々流しています。

もう5月ですが、一応2022年のメンバーを下記に載せてみました。
ちなみにFOMCは12名が投票権を持ちます。内訳は7名のFRB理事、5名の連邦準備銀行総裁となります。

2022 Committee Members(常任メンバー)
ジェローム・H・パウエル / Jerome H. Powell, Board of Governors, Chair
ジョン・C・ウィリアムズ / John C. Williams, New York, Vice Chair
ミシェル・W・ボウマン / Michelle W. Bowman, Board of Governors
ラエル・ブレイナード / Lael Brainard, Board of Governors
ジェームズ・ブラード / James Bullard, St. Louis
エスター・L・ジョージ / Esther L. George, Kansas City
ロレッタ・J・メスター / Loretta J. Mester, Cleveland
クリストファー・J・ウォーラー / Christopher J. Waller, Board of Governors

Alternate Members(輪番メンバー)
メレディス・ブラック / Meredith Black, Interim President, Dallas
チャールズ・L・エバンス / Charles L. Evans, Chicago
パトリック・ハーカー / Patrick Harker, Philadelphia
ナウリーン・ハッサン / Naureen Hassan, First Vice President, New York
ニール・カシュカリ / Neel Kashkari, Minneapolis

要人達のコメント

今週もFed関係者のインタビューや会見でコメントが出ていたのでいくつか抜粋しました。
先週もいくつか載せてるので興味ある方はこちらからどうぞ


パウエル:現在のインフレは高すぎる、そして金融情勢はかなりタイトになっている。連邦政府の手に負えない多くの世界的な出来事が起こっている(中国ロックダウンやウクライナ戦争など)。サプライチェーンが回復しているとは思わない(証拠がない)。インフレについては今は細かい読みが出来る時期ではない、インフレ率が低下していると明言するには明確で説得力のある証拠が必要。必要なら中立金利以上の利上げをためらわない。ソフトランディングへの道筋はいくつもある。


ハーカー:大きなサプライズがない限り、6月と7月に50bpsの追加利上げを2回実施すると思う。FRBはソフトランディングとまではいかなくても安全な着陸が可能。やり過ぎは良くないが、行動を起こしていかなくてはならない。リセッションは予期していない


ジョージ:インフレを抑えるためには今は金利の引き上げが必要。ハイペースで進む物価上昇を抑えるため、株式市場を含む金融環境の引き締めを検討している。今は次のFOMCで50bpsの利上げでよいと思っているが、75bpsの可能性がなくなったわけではない。


エバンス:次回FOMCで50bpsの利上げを見込んでいる。FRBがインフレを引き下げることが出来ると確信している。

利上げ予想状況

先週の利上げ予想値と現時点の予想値を比較してみました。9月は25bpsが優勢でしたがここにきて50bpsの利上げが現時点で有力候補になってきました。今のところ75bpsの利上げはないとしても50bpsの利上げが5月から数えて4連発という可能性もありそうです。この辺は日々数字が流動的なのでまだ大きな心配は必要ないと思いますが頭に入れておきたいところです。

6月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 85.5% → 92.3%
7月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 84.1% → 87.6%
9月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 49.8%

その他記録

■4月小売売上高
0.9% vs 1.0%(予想)、1.4%(前回 ※修正値)

小売売上高(自動車除く)
0.6% vs 0.4(予想)、2.1%(前回 ※修正値)

セクター別 ※かっこ内は前月値
自動車/部品 +2.2% (-1.6%)
EC +2.1% (+0.4%)
飲食 +2% (+1.9%)
デパート +1.1% (0%)
家具 +0.7% (-0.1%)
建築材料 -0.1% (+0.7%)
食品・飲料 -0.2% (+0.8%)
スポーツ用品 -0.5% (+0.6%)
ガソリンスタンド -2.7% (+9.6%)

■ガソリン価格
5/15に$4.452/ガロンで史上最高値を更新
その後も高値更新中
こんな高騰してたら誰も車に乗って遠出したいと思わないと思います。

ここで現在価格サクッと見れます
https://gasprices.aaa.com/

■地味に小麦が予想以上にやばそう
インドが小麦輸出を停止しインド国内優先するというニュースが出ました。また、インドとパキスタンに強烈熱波が来ていて小麦不足に拍車という状況らしいです。肥料やコモディティの需要は長期で高まりそうですね。

小麦生産量ランキング(2020年データ)
1位 中国
2位 インド
3位 ロシア
4位 米国

7位 パキスタン
8位 ウクライナ

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