12月FOMCまとめ
市場予想通り金利据え置きとなり、レンジで5.25%~5.50%のままとなりました。
今回のステートメントの内容を見ると、前回からの大きなアップデートはないので割愛。
下記は現在のFRBの経済予想、金融政策予想の中央値です。左側の数値は前回9月時の値です。
※FOMC経済予想サマリー原文はこちら
2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 以降 | |
実質GDP | 2.1 → 2.6 | 1.5 → 1.4 | 1.8 → 1.8 | 1.8 → 1.9 | 1.8 → 1.8 |
失業率 | 3.8 → 3.8 | 4.1 → 4.1 | 4.1 → 4.1 | 4.0 → 4.1 | 4.0 → 4.1 |
PCE | 3.3 → 2.8 | 2.5 → 2.4 | 2.2 → 2.1 | 2.0 → 2.0 | 2.0 → 2.0 |
PCE Core | 3.7 → 3.2 | 2.6 → 2.4 | 2.3 → 2.2 | 2.0 → 2.0 | N/A |
FFレート | 5.6 → 5.4 | 5.1 → 4.6 | 3.9 → 3.6 | 2.9 → 2.9 | 2.5 → 2.5 |
下記はパウエル会見のコメント
- ここ最近のインフレ率の低下は歓迎すべきこと
- インフレは緩和してきているがまた高すぎる
- インフレ率2%までまだ時間が掛かるとみている
- 必要であれば、更なる引き締めの用意はある
- 政策金利はピークに近づいていると思うが、過去にサプライズがあったことがある
- 追加利上げはしないと思う
- (FOMCステートメントに)”any”という単語を加えたのは、レートがピークかその近辺にある可能性が高いということを示すため
- 本日の会合で利下げ時期について議論した。利下げについて視野に入り始めた
- 景気後退を回避できる可能性は常にあると感じてきたがその保証はない
- 今後実質金利が低下すると予想
- 成長率が高まることは経済に良いことだが、それはインフレ率を下げるのに時間が掛かることを意味する
- 賃金インフレは依然高い水準で推移している
- インフレ率2%になるかなり前に緩和する必要がある
パウエル会見開始後には株価は3指数ともに約1%上昇しました。
その他は以下の通り
長期金利 4.03(-4.1%)
短期金利 4.47(-5.4%)
USD/JPY 143.0(-1.6%)
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%です。
FOMCステートメントで24年に3回の利下げ(-75bps)予想を打ち出してから市場は一気にそれを折り込み、下記の様に変化しました。早くも3月から利下げが行われる予想に戻り、それが秋まで連続した利下げが行われる予想になっています。
金利/日程 | 1月31日 | 3月20日 | 5月1日 | 6月12日 | 7月31日 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 |
5.75-6.00 | ||||||||
5.50-5.75 | ↑2.0% | |||||||
5.25-5.50 | ↓85.9% | ↓27.2% | ||||||
5.00-5.25 | ↑12.1% | ↑63.7% | ↓33.4% | |||||
4.75-5.00 | ↑8.5% | ↑54.4% | ↓34.2% | |||||
4.50-4.75 | ↑7.0% | ↑52.6% | ↑37.2% | |||||
4.25-4.50 | ↑6.8% | ↑45.1% | ↑38.4% | ↓23.4% | ||||
4.00-4.25 | ↑5.7% | ↑39.2% | ↑38.7% | ↓26.9% | ||||
3.75-4.00 | ↑4.8% | ↑26.6% | ↑35.8% | |||||
3.50-3.75 | ↑21.1% |