9月FOMCまとめ
市場予想通り金利は25bps利下げとなり、レンジで4.00%~4.25%となりました。
今回の利下げは「インフレ抑制」ではなく、「雇用の最大化」というもう一つの目標を利下げの主要理由として挙げた。
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下記は現在のFRBの経済予想、金融政策予想の中央値です。前回からの変化は下記の通り。
※原文はこちら
2025 | 2026 | 2027 | 以降 | |
実質GDP | 1.4 → 1.6 | 1.6 → 1.8 | 1.8 → 1.9 | 1.8 → 1.8 |
失業率 | 4.5 → 4.5 | 4.5 → 4.4 | 4.4 → 4.3 | 4.2 → 4.2 |
PCE | 3.0 → 3.0 | 2.4 → 2.6 | 2.1 → 2.1 | 2.0 → 2.0 |
PCE Core | 3.1 → 3.1 | 2.4 → 2.6 | 2.1 → 2.1 | N/A |
FFレート | 3.9 → 3.6 | 3.6 → 3.4 | 3.4 → 3.1 | 3.0 → 3.0 |
2025年を見るとGDPは上がり、失業率、PCE、PCECoreは変わらず、そしてFFレートは下がるというなんとも言えない感じになっていますが、今回の利下げで4.00-4.25%になりましたので、FFレートの予測値が3.6%ということは、FOMCが年内にあと2回(10月、12月)ありので、それぞれ25bpsの利下げが行われる見込みです。
パウエル会見コメント要約
- 本日の利下げは、雇用に対する下振れリスクの高まりに対応したもの
- 労働市場は、もはや堅調とは言えない
- インフレはFRBの目標である2%を依然として上回っている
- 0.5%の大幅利下げは、現時点ではメンバーから広範な支持を得ていない
- 貿易摩擦と関税の動向は、が直面する不確実性の主要な原因の一つ
金利予想状況
現在の政策金利は4.00%~4.25%です。
恐らく予定通り10月、12月はそれぞれ25bpsの利下げが行われます。来年2026年はFOMCの予想値を見る限り1回の利下げに留まる様子です。
金利/日程 | 10月29日 | 12月10日 | 1月28日 | 3月18日 | 4月29日 | 6月17日 | 7月29日 | 9月16日 |
4.25-4.50 | ||||||||
4.00-4.25 | ||||||||
3.75-4.00 | 87.7% | |||||||
3.50-3.75 | 81.8% | 50.4% | ||||||
3.25-3.50 | 45.9% | 40.4% | 36.2% | 33.9% | 30.0% | |||
3.00-3.25 |
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