8月、失業率上昇と平均時給低下
下記が結果となります。
■非農業部門雇用者数
315k(結果) vs 298k(予想)
528k(前回)
■失業率
3.7%(結果) vs 3.5%(予想)
3.5%(前回)
■平均時給
[前年比]
5.2%(結果) vs 5.3%(予想)
5.2%(前回)[前月比]
0.3%(結果) vs 0.4%(予想)
0.5%(前回)
雇用は予想より若干上回りましたが、月間上昇率は2021年4月以来の低さでした。しかし、資料の一部に6月と7月の非農業部門雇用者数に下方修正がされていました。合計で-107k人少なかったことになります。
6月 +398k → +293k(-105k)
7月 +528k → +526k(-0.2k)
概ね結果は、全体的に大きく予想から外れているわけではないのですが、
失業率が上がったという事は、労働者が余ってきたことや労働市場が受け止めきれなかったことで失業率が高まった。その為、雇用の需要が減ってきたので平均時給も減ってきたのかと考えてみます。
これまで労働者不足で人材の奪い合いより平均時給が上がってきていたので、強い労働市場は少し緩和してきている兆しはあるかもしれないです。
そうなるとFRB的にはインフレが強ければ強いほど利上げはしやすいので強気姿勢を出しやすいですが、そうでなくなってくるとFRBもその姿勢徐々に崩していくことになると思います。
ただし今回のデータだけではあまり影響はなく、今まだインフレが強いので状況は現状維持ってところだと思いますが、引き続きインフレに関するデータは注視しFRB関係者のコメントは追っていく必要があると考えます。
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。現在の政策金利は2.25%~2.50%です。
先週から変わりなく、9月の利上げ予想は+75bpsが優勢となっています。11月は若干右往左往していましたが+50bpsの予定で今は落ち着いてきました。現在のところ3.75%-4.00%まで達したらその金利を維持していく見込みです。この辺の先の事はまたインフレデータ次第でいろいろ変わっていくと思います。
FOMC日程/利上げ幅 | 0bps | 25bps | 50bps | 75bps |
9月21日 | 0% | 0% | 38.5% → 42.0% | 61.5% → 58.0% |
11月2日 | 0% | 4.1% → 43.9% | 41.0% → 51.0% | 54.9% → 0% |
12月14日 | 40.5% → 43.9% | 0% → 50.9% | 0% | 0% |
来週9/5(月)はレイバーデーで米国市場はお休みです。