3月FOMCまとめ
市場予想通り金利据え置きとなり、5回号連続で5.25%~5.50%のままとなりました。
今回のステートメントの内容を見ると、前回からの大きなアップデートはないので割愛。
下記は現在のFRBの経済予想、金融政策予想の中央値です。前回からの変化は下記の通り。
※原文はこちら
2024 | 2025 | 2026 | 以降 | |
実質GDP | 1.4 → 2.1 | 1.8 → 2.0 | 1.9 → 2.0 | 1.8 → 1.8 |
失業率 | 4.1 → 4.0 | 4.1 → 4.1 | 4.1 → 4.0 | 4.1 → 4.1 |
PCE | 2.4 → 2.4 | 2.1 → 2.2 | 2.0 → 2.0 | 2.0 → 2.0 |
PCE Core | 2.4 → 2.6 | 2.2 → 2.2 | 2.0 → 2.0 | N/A |
FFレート | 4.6 → 4.6 | 3.6 → 3.9 | 2.9 → 3.1 | 2.5 → 2.6 |
インフレ予測は若干上方修正されていますが、年内3回(75bps)の利下げ予測のままとなっています。
下記はパウエル会見のコメント
- GDPは旺盛な消費者需要とサプライチェーンの回復によって支えられている。
- FOMC参加者は労働市場のリバランスが続くと予想。
- 必要なら金利を高く維持する用意がある。
- 今年のどこかの時点で利下げに踏み切る可能性が高いが、先行きは不透明。リスクには引き続き注意を払っている。
- 政策金利はこのサイクルのピークにある可能性が高い。
- スローペースで逃げ切ることがスムーズな移行を可能にする。
- 1月のCPIとPCEの数値はかなり高かったが、季節的な影響があるかもしれない。
- 2月も高水準だったが、ひどくはない。
- この2ヶ月のデータに過剰反応するつもりはないし、無視するつもりもない。
- 今年利下げが行われる可能性はまだ高いが、データ次第。
- インフレ率は「時間をかけて」2%目標に戻ることを強調。
- 今年前半はインフレがやや強まる傾向がある。
- レイオフを注視し、失業率は上昇すると予想している。
- パンデミック以前の状態に戻りつつある。
- インフレの原因のほとんどが賃金だとは思っていない。
- 賃金上昇は徐々に下がり、長期的に持続可能な水準になりつつある。
FOMCステートメント発表後には株価は上昇し、パウエル会見後にはさらに上昇
3指数 約+1.0%
Russel2000(小型株) +1.8%
ドル円 151円前後のまま
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%のままです。
FRBの利下げ予測回数と一致し3回となっています。全体的に市場予想値は上昇し、長期的になることを織り込んできました。
金利/日程 | 5月1日 | 6月12日 | 7月31日 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 | 1月29日 | 3月19日 |
5.25-5.50 | ↑90.0% | ↑27.6% | ↑13.9% | |||||
5.00-5.25 | ↓9.9% | ↑65.4% | ↑46.7% | ↑21.8% | ||||
4.75-5.00 | ↓6.9% | ↓35.9% | ↑44.1% | ↑33.0% | ↑19.3% | |||
4.50-4.75 | ↓28.1% | ↓36.0% | ↑34.0% | ↑26.4% | ↑18.8% | |||
4.25-4.50 | ↓15.3% | ↓29.3% | ↑31.7% | ↑28.9% | ||||
4.00-4.25 | ↓20.4% | ↓26.3% | ||||||
3.75-4.00 | ||||||||
3.50-3.75 |