ジャクソンホールで何を語ったのか
FRBパウエル氏からどんなメッセージが出てくるのかと注目が集まってました。ポール・ボルカー氏の名を引き出し、1970年代について多くを言及しながら始まりました。
以下、スピーチ内容を抜粋
7月のインフレ率の低下は歓迎するが、インフレ率の低下を確信するものではない
9月の利上げの規模はデータ次第だ
歴史的経緯から、「時期尚早」の政策緩和には注意が必要
物価安定の維持には時間がかかり、中央銀行のツールを強力に使用することが必要になる
インフレを引き下げるための代償として家計や企業に痛みをもたらすだろう
しかし、物価の安定を取り戻せないことは、もっと大きな痛みを意味する
トレンドを下回る成長を持続させる必要がありそうだ
高インフレが長く続けば続くほど、それが定着する可能性が高くなる
ある時点で、FRBは利上げペースを緩めることができるだろう
つまり、簡単にまとめると
インフレ退治のために金利は強気で上げていく。すぐに政策緩和しない。高金利の水準をしばらく維持させる。
でした。
言うまでもなく株価は下落。血の海でした。
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。現在の政策金利は2.25%~2.50%です。
先週から特に大きな変化はなく、9月の利上げ予想は+75bpsが優勢となっています。先週の+50bpsから変化しました。また注目すべきは11月も+75bpsになる予想が急上昇してきました。これは4回連続の+75bpsの利上げとなりかなり強気となっております。
FOMC日程/利上げ幅 | 0bps | 25bps | 50bps | 75bps |
9月21日 | 0% | 0% | 54.5% → 38.5% | 45.5% → 61.5% |
11月2日 | 0% | 26.1% → 4.1% | 50.2% → 41.0% | 0% → 54.9% |
12月14日 | 29.9% → 40.5% | 0% | 0% | 0% |
今週の決算結果
結果 | ティッカー | 一言コメント |
✕ | AFRM | ボロクソ。株価-20% |
〇 | SNOW | 有能。株価+20% |
✕ | NVDA | 事前警告されてたがきつい結果に。ガイダンスも× |
✕ | CRM | ガイダンス✕ |
✕ | FLNG | 船の予約一杯になりました。株価+10% |
✕ | M | ガイダンス✕ |
✕ | ZM | オワコン |
〇 | DLO | ぎりぎり |
その他
■実質GDP(改定値)
-0.6%(結果) vs -0.7%(予想)
-0.9%(前回速報値)
2期連続のマイナスに変わりなし
■PCE
[前月比] 2020年4月以来の前月比低下
-0.1%(結果) vs 0%(予想)
1%(前回)
[前年比]
6.3%(結果) vs 6.4%(予想)
6.8%(前回)
■PCEコア
[前月比]
0.1%(結果) vs 0.2%(予想)
0.6%(前回)
[前年比]
4.6%(結果) vs 4.7%(予想)
4.8%(前回)
■個人所得
0.2%(結果) vs 0.6%(予想)
0.7%(前回)
■個人消費
0.1%(結果) vs 0.5%(予想)
1.0%(前回)
■製造業PMI
51.3(結果)vs 51.8(予想)
52.2(前回)
■サービスPMI
44.1(結果)vs 49.8(予想)
47.3(前回)