積立・複利効果

投資信託・ETF・積立

積立と複利効果

積立とは

ここでいう積立とは積立投資のことを指します。
一般的にどのようなものかというと、まず投資先の商品(投資信託)を選びます。そして積立日(通常毎月1回)と、積み立てる金額を決めます。あとは自動で積立投資をしてくれます。

例)楽天・全米株式インデックス・ファンド(商品)へ、毎月12日(積立日)に10000円(金額)積立投資する

という具合です。

毎月給料日に預金口座に貯金をしていいく感覚と同じです。
そして、積立投資は複利になります。

複利とは

まず複利と同じように単利と呼ばれるものがあります。両方とも利息のことを指します。それぞれの違いは一言で言えば利息の付き方が違うということ。

単利とは

元本(元手となるお金)に対して利息が付きます

銀行の定期預金がこれに当たります。例えば、10000円の預金(元本)に対して利息を年利5%として仮設定してみると「10000円(元本)+5%(利息)=10500円」になります。

1年後:10000円(元本)+5%(利息)=10000円+500円=10500円

2年後:10000円(元本)+5%(利息)=10000円+500円+500円=11000円

3年後:10000円(元本)+5%(利息)=10000円+500円+500円+500円=11500円

複利とは

元利(元本+利息)に対して利息が付きます

例えば、単利と同じようにまず10000円に対して利息が付きます。同様の利率で計算すると「10000円(元本)+5%(利息)=10500円」になります。ここまでは全く同じですね。

ここから単利と複利の違いがでるのですが、複利の場合2年目からは前年で得た利息も含めた金額に対して利息が付きます。具体的な例は下記を見てください。

1年後:10000円(元本)+5%(利息)=10000円+500円=10500円(元利)

2年後:10500円(元利)+5%(利息)=10500円+525円=11025円(元利)

3年後:11025円(元利)+5%(利息)=11025円+551円=11576円(元利)

この様に、元本と利息を含んだ金額に対して利息が付いてくるので増え方が単利よりも多くなります。

積立投資 vs 銀行預金

積立投資は複利で運用され、銀行の定期預金は単利であるということが分かったところで、同じ金額で毎月積み立てていく場合と、毎月銀行預金していく場合での比較をしてみたいと思います。

下記条件で運用した場合の数値をグラフにしてみました。
結果の数値は大まかな数値として考えてください。

・銀行預金:毎月10000円貯金、年利0.05%(ネットバンクの預金が大体これ位の利率)

・積立投資:毎月10000円積立、年利7%(S&P500に連動した商品を選んだ場合の過去30年以上の平均利率)

※正確には12万/年の積立として計算して結果を出してます。
※結果の数字は元本も含んだ数字となっております。
※計算結果には税金や手数料など計算に含めておりません。

〇年後 預金(0.05%) 積立(7%) 〇年後 預金(0.05%) 積立(7%)
0 120000 120000 11 1323960 2026614
1 120060 128400 12 1444680 2296877
2 240180 265788 13 1565460 2586059
3 360360 412793 14 1686300 2895483
4 480600 570089 15 1807200 3226566
5 600900 738395 16 1928160 3580826
6 721260 918483 17 2049180 3959884
7 841680 1111176 18 2170260 4365476
8 962160 1317359 19 2291400 4799459
9 1082700 1537974 20 2412600 5263821
10 1203300 1774032

ご覧の通り、積み立て圧勝です。

同じ金額を財布から抜くだけなのに、抜いた先が預金か積立かの違いだけでこのような差が出ます。
一つ注意点としては、積立投資は投資信託が投資先になっているので銀行預金よりリスクはありますが、あくまでも銀行預金に比べてということ、投資商品の中ではかなり安全な投資先になります。

例えリーマンショック、コロナショックの様な暴落が幾度と起きたとしても、その度に立ち上がって長期的に利益を出し続けています。

下記は金融庁が提供している「資産運用シミュレーション」です。あなたが想定している毎月の積立金、想定利回り、積立期間を入力して一体いくらくらいになるのか見てみて下さい

資産運用シミュレーション : 金融庁
NISA(少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。今後どのように資産を運用していけばいいか、自分ではなかなかわからないもの。シミュレーションをもとに、自分にとって最適な資産運用法を考えましょう。

複利効果

以上の結果からみても分かるように、当然積立金額は結果に大きく関係してきますが、それ以上に時間軸がものすごい効果を発揮していることが分かると思います。短期ではぱっとしないですが、長期になればなるほどその効果は絶大です。これが複利の力です。こんな簡単で高い効果が得られるものを無視して生きていくのは勿体ないと思います。

一般的に年齢が若いうちは稼ぎは少なく、お金を使う事の負担率も高く、貯金や投資に余裕もなかなか出てこないと思います。しかし、上記の結果をみても、開始時期は早ければ早いほど有利です。数千円の少額でもいいから始めるという事が大事だと思います。

 

下記はバビロンの時代での投資、労働、運用、複利の話がされている。富豪になるか奴隷になるかの違いは複利が関係している。投資初心者向けのさくっと読める良い本なので興味ある方は読んでみては如何でしょうか

最後に

投資と聞くと難しく感じるかもしれませんが、このように積立投資(投資信託・ETFつみたてNISAiDeCo)だと、預金感覚で簡単に行うことができます。知識も技術も経験も不要です。日々チャートを見る必要もなく、売買も不要です。やることは一度設定して放置し継続していくこと、これだけです。

投資先の商品の価格は生き物のように毎日上下運動を起こしています。一喜一憂せず気長に積み立てていけば将来大きなリターンを得ることが出来ると思います。

投資先の商品選びは他のページでも紹介してますが、下記商品が分散投資されていてよいと考えます。
参考までにどうぞご覧ください。

iDeCo紹介ページより抜粋

楽天証券
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(ETFでいうVTIと同じ)
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド(ETFでいうVTと同じ)

SBI証券
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(ETFでいうVOO、SPYと同様)
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(ETFでいうVTと同様)
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド(ETFでいうVTと同様)

マネックス証券
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(ETFでいうVOO、SPYと同様)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(ETFでいうVTと同様)

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